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日本人はヨコに考え、中国人はタテに考える

と申します。

つまり日本人は「アメリカではいまこういうサービスが注目されている」「近年EUではこういう事例がある」といったように現代の諸外国の事例をヨコに見るのに対し、中国人は「過去中国では大規模な飢饉にこう対応した」「歴史上、政権交代のあとには必ずインフレがあった」という感じで、自国の事をタテに振り返る傾向がある、ということです。

もちろん、どちらの視点も大切ですが、日本人には物事を「タテ」に考える視座が欠落しています。

「中国は歴史が古いから」などと言ってはいけません。中国に4千年の歴史があるなら、日本にも建国以来2700年の歴史があります。

安保法制に関する議論が百家争鳴です。

国会前で「戦争反対」「徴兵反対」などと叫びながらデモをしたり、反安保法案動画をSNSで拡散したりするのも結構です。

ですが、これからの我が国を牽引する知識層並びにリーダーたる人は、それではいけません。

今年は終戦から70年です。過去を知り、過去の失敗に学ばねばなりません。

わが国はなぜあの戦争を始めなければならなかったのか?そしてなぜ多大な犠牲を払うまで終わらせられなかったのか?

アメリカとの戦争は絶対に避けなければならないことは、当時わが国の多くの知識層が知っていたはずなのに、なぜ英米と敵対する独伊と結んだのか?

日本最高の頭脳が結集した理系集団であるはずの帝国陸軍が、なぜ非科学的な精神主義に拘泥してしまったのか?

帝国陸軍は支那国共軍に対し、装備や練度で圧倒的優位にあったにもかかわらず、なぜ勝てなかったのか?

アメリカ戦略爆撃機の日本本土爆撃が可能になるため「絶対防衛圏」であったはずのサイパン島が陥落して制空権を喪失、レイテ沖海戦で連合艦隊が事実上壊滅して制海権を喪失、そして多大な犠牲の果てに沖縄を失い、誰の目にも敗戦が決定的になってなお、なぜ戦争を止められなかったのか?

これらわずか70年前にわが国が犯した「失敗」を十分に検証せず、全てを「軍部の暴走」の一言で片付けただけで非戦や反戦を主張するのは、あまりに浅はかです。

二度とあの災禍を引き起こさないために、もう一度考えるべきです。

未来を創るには、まず過去を知らねばならなりません。

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プロフィール

代表取締役社長
吉田皓一
奈良県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、朝日放送入社。テレビ営業部で3年勤務したのち退職し、ジーリーメディアグループ創業。東京・台湾・香港を往復しつつ、細々と事業を展開しております。趣味は酒と飯です。車・ゴルフ・時計等一切興味なし、ただひたすらに美酒と美食を求めて日本全国を巡っています。

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