最近色んなベンチャーやスタートアップの方々、特にベンチャーキャピタルからの資金調達をしたベンチャー企業さんとかから「オフィス移転したのでお披露目会に来てください!」的なご案内を頂戴します。そう言うのに行くと新オフィスの内装が本当にキマっていて、広くてオシャレで、「祝・移転」みたいな胡蝶蘭がいっぱい並んでて….「わ、ワイんとことエラい違いやんけ……..!!!!」とルサンチマン全開になったりもします。

 

翻って弊社、自慢じゃ無いですがなかなかのボロビルです。

 

まず入り口、配電盤丸出し。

 

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会議室もかなり年季入っています。

 

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この他、作業部屋、休憩部屋、小会議室1部屋の合計4部屋です。

 

本当に押しも押されぬザ・雑居ビルです。おいでになるお客様からは結構驚かれますし、社員の皆からも「いつになったら引っ越しすんだよ….」という無言の圧を感じます。

 

しかしヨソはヨソ、ウチはウチ!!!

 

いつなんどき何があるかも知れないし、ぼくら風情の会社がオシャレなオフィスなんて10000年早い!と、これまで頑なに移転を拒んでまいりました。

 

いまのオフィスはボロいながら代々木駅徒歩10秒。これって本当にデカいです。どんなにイケてるオフィスでも駅から何分も歩くのは時間のロスだし、雨の日は濡れるし、冬は寒いし夏は暑いし。原宿と新宿の中間にあって、駅から一瞬で会社に着くって超メリットです。また、お客様においでいただく際にも、遠くまでご足労かける必要がありません。

↑新宿と原宿のあいだにあって、駅から徒歩10秒の圧倒的好立地!!!!

 

 

ビルは、毎日管理員さんがすみずみまで掃除してくださるので、古いながらとても清潔です。

 

そもそも、オフィスがオシャレだと売上は上がるのでしょうか?

 

考えられるメリットとしては社員がヤル気になったり、求人応募が増えたり、取引先の見る目が変わるってところでしょうか?

 

しかしながら、私はそれにも否定的です。

 

・社員の士気が上がる→最初はテンションが上がっても、どうせ一週間もすればみんな新しい環境に慣れて、すっかり元どおり。

 

・人材募集への応募が増える→「オシャレなオフィスで働きたい!」なんて動機で応募してくる人は、たいていすぐ辞める。

 

・取引先の見る目が変わる→必要以上に過大評価されたくない。競合他社のマークもきつくなる。

 

とも言えます。

 

先日、とある用事で吉本興業東京本部にお邪魔しましたが、東京吉本さんはご存知の通り、廃校になった新宿の小学校をそのまま使っています。会議室は昔のままの教室だったり、床もガムテープで補修してあったり。しかも冬は寒く夏は暑いそうです。日本をリードする笑いは、ここで創られているのかと思うと、驚くというか、感動しました。

 

 

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↑職員室をそのまま使ってる東京吉本さんのオフィス(画像出典: http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080402/1008704/?SS=expand-life&FD=1859901371)

 

弊社は今しばらく、代々木の雑居ビルで頑張ろうと思います。いま5Fの部屋を全部借りてまして、それでも手狭になって来たために引っ越すことも考えたのですが、だったら4Fに空きが出たらそこを借りようと。社員の皆には少し申し訳ないのですが、ウチで働く限りは、少なくとも東京オリンピックまでは、イケてるベンチャーみたいなオシャレなオフィスは、諦めていただきますw

 

ただ、トイレだけは古いのイヤなので、今年中に「いっちゃんええやつ」に改装します。

 

今後も1Fのだり半さんと共に、代々木の雑居ビルでがんばります!!!

 

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プロフィール

代表取締役
吉田皓一
奈良県出身。防衛大学校を経て慶應義塾大学経済学部卒業後、朝日放送入社。総合ビジネス局にてテレビ CM の企画・セールスを担当したのち退職。
2012 年㈱ジーリーメディアグループ創業。台湾人香港人に特化した日本観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営する。HSK漢語水平考試6級(最高級)及び中国語検定準1級所持。台湾にてテレビ番組やCM出演、雑誌コラムの執筆、台湾でチャンネル登録18万人のYouTube「吉田社長JapanTV」運営なども行う。日本酒輸出、台灣交通部(国交省)Taiwan Pass Project顧問。
2018年より北海道FM northwave「メイリー!台湾」メインパーソナリティとして台湾の魅力を発信中。