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最近わたしの周りは今までに増して中国語学習者が増えてきました。私もまだまだ修行中の身ですが、これまで15年に渡り学習して来た経験をつづります。

 

 

学習モチベーションを保つ方法

大学を5年かけて卒業するほど勉強嫌いな私が、なぜ中国語だけは長続きしたのか、それはたぶん、勉強している意識がなかったからです。私は中国映画や中国ドラマの独特な世界観にハマり、また中国をバックパッカーで旅行する中で、自然に覚られえました。英語もそうですが、語学学習はまさに「重き荷を負いて、長き道を行くが如し」。どんなに努力したところで、すぐに上達するものではありません。途中で心が折れそうになる事もあります。できるだけ学習を楽しむことがコツだと思います。

 

例えば韓流ドラマにどハマりしている女性にとって、韓国語を勉強することは苦痛ではなく娯楽のはずです。或いは中国語が全くできないで、台湾に赴任してきたおっちゃんサラリーマンが、飲み屋のおねーちゃんとしゃべりたい一心で中国語を勉強し、あっという間に飛躍的に上達するという例を、私は沢山見てきました(笑)  本来語学学習とは楽しいもの、「勉強しなければ」「昨日もやれなかった」という義務感を感じては、長丁場で息切れしてしまいます。自分が楽しめる環境を上手くつくるのが、学習モチベーションを保つ秘訣です。

 

日本人ならではの中国語勉強法

 

中国の教育機関が出版している中国語教科書は、全世界の学習者を対象にしたものですが、日本人がそれを使うのは効率的ではないと思っています。なぜなら、我々日本人は、漢字をほぼ100%理解できるからです。欧米や韓国の学習者が最も苦しむ、中国語学習の障害を、我々は一切感じる必要がありません。富士登山で言えば、5合目までバスに乗っていけるわけです。だから、多くの中国語学習者が利用するHSKなどの公式テキストは、日本人学習者にはムダが多いと言えます。では日本人学習者は何から始めるべきか?私は、「音に慣れる」事だと思います。よく言われる事ですが、中国語は音が命。同じ「バオ」でも第1声なら「包む」、2声なら「薄い」、3声なら「お腹いっぱい」、4声なら「爆発する」という意味になります。

 

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逆に音に慣れさえすれば、もう勝ったようなものです。いろんな発音を耳で聞き、それを自分の口で正確に再現する練習が最も肝要です。

 

中国人は、中国語を教えられない

 

発音矯正はネイティブにお願いすべきですが、文法構造や学習方法をネイティブに聞いたところで、明確な回答は期待できません。なぜならネイティブは「勉強して」覚えたわけではないからです。例えば日本人が「時間の数え方は1ぷん、2ふん、3ぷん、4ぷん、5ふん。なぜ2ぷんや5ぷんはダメなの?」と聞かれたところで、説明できるはずがありません。そういうものだから、といしか言いようがないはずです。ですから初級者は、まず日本人の先生に師事すべきです。どのように学習すれば上達が早いか、ムダが少ないかという事は、苦しんで勉強した日本人が一番よく知っています。

 

英語に比べて学習環境が未整備な中国語

 

いま私は英会話のGabaに通っていますが、マンツーマン英会話学校はみな学習環境が本当にしっかりと整備されています。教室はオフィス街にあってオシャレなデザイン、講師はみなしっかりトレーニングされていて、とにかく褒めまくる、新しい単語はその場で書き出す、ちゃんとスーツ着ている、ウェブサイトも充実していて、予習復習が動画で再現できたり、予約をウェブ上で管理できたり、学習インフラも整っています。

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いっぽう中国語スクールといえば、雑居ビルの一室で中国人のおばちゃんがやってたり、先生も単なる留学生だったり、テキストも分厚いばっかりで面白くなかったりと、英語に比べるとまだまだ未整備です。中国語はいまや、英語に次ぐ言語需要がありますので、もっとしっかりとしたスクールが整備されれば、学習の進捗も早まると思います。

 

 

おすすめ教材紹介

 

よく聞かれるのが「オススメのテキストありますか?」。身も蓋もない事を言ってしまい恐縮なのですが、初級者は何を使っても一緒です。初級者がまずやることはピンインを覚える事、それが終わったら基礎単語をできるだけ多く覚える事。それらはどのテキストでもだいたい一緒です。むしろテキスト不要、ググるだけで色々出てきます。中級以降になって初めて、それぞれの目標や用途に応じてテキストを選べば良いと思います。なので、初級を一通り終わった方々向けという前提で、紹介します。

 

  1. 中国語ジャーナル

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語学テキスト大手のアルクが毎月出版していた中国語テキストブックです。中国関連ニュースから中国芸能人のインタビュー、中国ドラマなどを網羅。台湾ドラマの紹介や、台湾語コーナーの充実など、意外と台湾より?な一面も。わたくしが大学時代本当にお世話になった雑誌。休刊してしまったのが本当に残念です(まじで復刊熱望!)。いまでもアマゾンなどで中古が販売されています。ジビネスにも趣味にも旅行にも、全方位的に使えるテキストです。

 

2. しっかり学ぶ中国語文法

 

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一般的に中国語は文法にそこまで厳格ではないと言われます。単語の羅列だけで、意味はだいたい通じます。しかし文法をしっかりと体得する事で、中国語の表現が飛躍的に豊かになり、美しくなります。特に中国語独特の補語の使い方は、早い段階で習得したいところです。

 

3. 島耕作シリーズ

 

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島耕作に限らず、最近流行っている漫画を使うのは中級以上の学習者にとって非常に有効です。まずストレスなく読めますし、なによりナチュラルな会話表現が満載だからです。日本で売られている中国語の教科書には、一昔前の表現や堅苦しい言い方が少なくありません。そこへ行くと、中国や台湾の書店に並んでいる、いま流行の漫画の場合、現地の翻訳者が母語に翻訳しているので、表現がみずみずしく、変な表現がありません。島耕作を選んだのは、ビジネスで使えるちょっと知的な表現が多いからです。「オ、この言い方そのままパクれる」という表現の宝庫で、吹き出しの中を丸暗記するだけで、表現が格段に豊富になります。

 

わたしが当時やっていた学習法は、まず左手に日本語版を、右手に中国語を持ち、日中ハイブリット体制にします。そして左側・日本語版の吹き出しの中身を、頭の中で中国語に翻訳します(できるだけ声に出すのが良き)。脳内翻訳が終わったら、右側・中国語版つまり中国語ネイティブの翻訳はどうか確認します。するとだいたいが、自分が翻訳したものより表現豊かで、ナチュラルな表現で翻訳されています。なるほど、こういう言い方もできるのか、と分かるわけです。

 

ただ、一発で記憶に定着させることなど無理です。こういうとき、4色ボールペンが威力を発揮します。たとえば

 

赤=新しい単語

青=新しい成語(4文字熟語)

緑=良いなと思った表現

黒=メモなど 

 

と使い分けるわけです。左の日本語版と右の中国語版両方に同じ方式・同じ色で書き込みます。そうすると、次回以降の復習がスムーズになります。

 

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プロフィール

代表取締役社長
吉田皓一
奈良県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、朝日放送入社。テレビ営業部で3年勤務したのち退職し、ジーリーメディアグループ創業。東京・台湾・香港を往復しつつ、細々と事業を展開しております。趣味は酒と飯です。車・ゴルフ・時計等一切興味なし、ただひたすらに美酒と美食を求めて日本全国を巡っています。

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